届けたい想いはありますか?【四月一日さんは代筆屋 -手紙と甘味と、時々たぬき-】
幸せについて考えよう
幸せってなんでしょうか?
パっと思いつくだけでも家族、友人、恋人、趣味、仕事、お金…とたくさんあります。誰かと過ごす時間も趣味に費やす時間も、同じように幸せだと思います。
仮に『幸せ』を定義するとしたら、こういった要素がまんべんなく達成できている状態を指すんでしょう。
どの要素にも共通して言えるのは、人間関係が存在することです。お金は厳密に言うと違うかもしれませんが、貨幣制度は結局、人間社会で生きるためのものですから。
しっかりした人間関係が『幸せ』に繋がるなら、すなわち豊かなコミュニティを持つことが『幸せ』なんでしょう。
しかし、どんなに豊かなコミュニティでも、コミュニケーションは難しいものです。言葉は伝え方次第で、どんな捉え方もできますから。少しのニュアンスのすれ違いが一生ものの絶縁に繋がる事だってあります。親が子を気遣う気持ちも、子供からすれば時には煩わしいものです。
しかし、どれだけ拒絶されても愛する人に伝えたい想いがある。でも勇気が出ない。そんなあなたにこの小説を紹介します。
本日のおすすめ『なろう』小説
『四月一日さんは代筆屋 -手紙と甘味と、時々たぬき-』
https://ncode.syosetu.com/n9676et
あなたの代わりに想いを形にします。
『筆の街』と呼ばれるところに、一軒の代筆屋がある。
そこにいるのは、四月一日(わたぬき)さんという、ふくよかで可愛らしい男性。
イケメンだけど、態度が悪いせいで不良にしか見えないヤコさん。
隣には高校生の双子がやっている文具屋。
その代筆屋がいつからやっているのか知る者はいない。
看板も掛けられていないその代筆屋に来るのは、誰かに想いを届けたい人たちばかり。
ちょっとだけ不思議な代筆屋さんを訪ねる、様々な人たちの物語。
毎週金曜日更新 全5話の予定
作者はヒロロさん。書籍化も経験してる方で、いわゆるプロのライターさんです。
現在、公開されているエピソードは『結婚式の手紙』です。文章量もちょうどよく、私は1時間程度で読めました。結婚を控えるOLさんが、両親に向けての手紙を代筆してもらう、という内容です。家族愛やマイノリティについて考えさせられました。エピソードの主題をうまく甘味とからめているのも面白かったです。
…たぬき? 何のことだかさっぱり分かりませんね。
電子機器の発達で簡単にやり取りが出来るようになった分、手書きのメッセージは重みがあります。就活生だって手書きの履歴書の方が企業のウケがいいですし。
もし、あなたが誰かに想いを届けようと思ったなら、たまには洒落た便箋を手に取ってみてはどうでしょう?
それ以外の方法であっても良いと思います。手間ひまをかけて伝える言葉っていうのは、きっと相手に響きますから。
最後に
毎週金曜にエピソードひとつ分を投稿してもらえる点が読者としてうれしいです。週末が楽しみになりますから。勇気をもらえる小説なので、土日に読んで、月曜から頑張ろうという気持ちにさせてくれます。にくい演出です。
さあ、明日もお仕事頑張るぞ。